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恋のマッチアップ番外編 膠着状態4

Auteur: 相沢蒼依
last update Date de publication: 2025-12-28 05:35:18

***

加賀屋が練習に来なくなって、1週間が経った。大学の講義にも顔を出していない。煩いヤツ兼ライバルが目の前からいなくなった事実は、いつもの日常を取り戻したことになる。

以前の俺なら加賀谷を気にせず、変につきまとわれないことに安堵して、毎日を送っていただろう。しかし残念ながら、心をかける相手がいるという状況が、考えを一変させた。

(俺が友達やめるなんて言ったのがショックで、落ちるところまで落ちて動けなくなってるわけじゃないよな)

練習の途中で帰ったのも、熱が出たからというのを同期から聞いていたので、病気が治れば呑気な顔して、また現れるだろうと思った。だけどもしかして、普通の病気じゃなかったのだろうか。そのせいで、今まで調子があがらなかったのかもしれない。

「笹良、動きが止まってるけど、そろそろパス練再開してくれないか?」

「ごめん。あのさ!」

ボールをパスした同期に、思いきって話しかけた。

「なに?」

「加賀屋、ここのところ姿が見えないなって」

「ああ。ちょっと前に熱出したときの風邪が、相当悪いのかもな。LINEしても返事が遅いし。生きてるのは確かだけどさ」

「風邪……」

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